我が子の成績を上げたい、できればぐんぐん伸びてほしいと願うのは、親なら当然のこと。
塾講師として多くの生徒を見てきた経験から言うと、成績が伸びる子には、ある共通点があるんです。
それは、「勉強の仕方」や「意識」。
今回は、塾講師の私が実際に見てきた「伸びる子」の特徴を、行動面と意識面の両方から徹底解説していきます。
この記事を読めば、お子さんが「伸びる子」になるためのヒントがきっと見つかるはず。
ぜひ最後まで読んで、お子さんの学習に役立ててくださいね!
塾講師が教える!伸びる子の特徴とは?【行動編】
塾講師として日々たくさんの生徒を見てきて感じるのは、「伸びる子」には共通した行動パターンがあるということです。ただ闇雲に勉強するのではなく、効率的に学習を進め、着実に力をつけていく印象があります。
今回は、私が実際に見てきた生徒たちを参考に、成績アップに繋がる行動特徴を4つご紹介します。さらに、伸びる子と伸びない子の違いや、中学受験で伸びる子の特徴についても詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
基礎固めを完璧にする
伸びる子は、どんな難しい問題にも対応できるような強固な基礎力を持っています。基礎固めは、受験勉強において最も重要な要素の一つと言えるでしょう。なぜなら、公立高校の入試では基礎問題が6~7割を占め、応用問題も基礎がしっかりしていないと解けないからです。
基礎固めをマスターするには、**「自分が先生役になって教科書の内容を授業できるレベル」**を目指しましょう。友達にわかりやすく教えられないようであれば、まだまだ勉強不足かもしれません。
例えば、数学の一次関数を例に挙げると、「一次関数の式」「傾き」「切片」「グラフの書き方」「連立方程式との関係性」など、教科書に載っている内容を全て理解し、人に説明できるレベルになっている必要があります。
基礎を完璧にするための具体的な方法としては、以下の3つが挙げられます。
- 教科書を徹底的に読み込む: 教科書の内容を隅々まで理解し、重要なポイントをノートにまとめましょう。
- 基本的な問題を繰り返し解く: 教科書に載っている例題や練習問題を繰り返し解き、解き方をマスターしましょう。
- 間違えた問題は必ず復習する: 間違えた問題は、なぜ間違えたのかを分析し、同じ間違いを繰り返さないようにしましょう。
基礎固めは、地味で大変な作業ですが、必ず将来の学習に役立ちます。焦らず、じっくりと取り組んでいきましょう。
自習室や図書館を有効活用する
伸びる子は、限られた時間を有効活用することに長けています。自宅ではなかなか集中できないという場合は、塾の自習室や図書館を活用するのがおすすめです。
これらの場所は、勉強に集中しやすい環境が整っています。周りの生徒が良い刺激になり、モチベーションアップにも繋がるでしょう。誘惑の多い自宅よりも、自習室や図書館で勉強する方が、効率的に学習を進められます。
塾の自習室には、以下のようなメリットがあります。
- 静かで集中しやすい環境
- 質問できる環境がある
- 同じ目標を持つ仲間がいる
- 勉強しやすい机や椅子が用意されている
- 参考書や問題集が充実している
図書館には、以下のようなメリットがあります。
- 静かで集中しやすい環境
- 多様なジャンルの本に触れられる
- 無料で利用できる
お子さんの性格や学習スタイルに合わせて、最適な場所を選んであげましょう。
先生のアドバイスを素直に実践する
伸びる子は、塾講師からのアドバイスを素直に聞き入れ、実践します。
反対に、伸び悩む子は、塾の課題や宿題をほとんどやらず、自己流で好きな教科ばかり勉強する傾向があります。
塾講師のアドバイスは、生徒一人ひとりの状況を把握した上で、最適な学習方法を提案するためにあります。アドバイス通りに勉強しないのは、塾に通う意味がないと言っても過言ではありません。もし、先生の言うことが信頼できない場合は、塾を変えることも検討しましょう。
信頼できる塾講師の特徴としては、以下の点が挙げられます。
- 生徒の目線に立って話してくれる
- 具体的なアドバイスをしてくれる
- 熱心に指導してくれる
- 質問しやすい雰囲気を作ってくれる
- 生徒の個性や能力を理解してくれる
このような塾講師に出会えたら、積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を築くようにしましょう。
わからない問題は放置せずに質問する
受験勉強で「わからない問題」や「不安な問題」に遭遇した時、伸びる子は決して放置しません。
「自力では解けなかった問題」を「スラスラ解ける問題」に変えることが、得点力向上に直結するからです。
塾に通っているなら、授業中だけでなく、休憩時間にも積極的に質問しましょう。わからないことをそのままにせず、先生に質問することで、理解を深め、知識を定着させることができます。
質問する際には、以下の点を意識しましょう。
- 具体的に質問する: 「ここがわかりません」ではなく、「○○のところが理解できません。△△のように考えてみたのですが、合っていますか?」のように、具体的に質問しましょう。
- 質問する前に自分で考える: すぐに質問するのではなく、まずは自分で考えてみましょう。
- 質問しやすい雰囲気を作る: 先生とコミュニケーションを取り、質問しやすい雰囲気を作っておきましょう。
伸びる子と伸びない子の違い
伸びる子は、問題が解けただけで満足せず、解き方をしっかりと理解しようとします。反対に、伸びない子は、正解しただけで満足し、復習を怠る傾向があります。
定期テストや模試の結果が返ってきた時、問題集を解き終えた時に、「正解したけど解き方があやしい問題」もしっかり復習しましょう。一度解いた問題の「類似問題」や「応用問題」が出題された時に、確実に正解できるようになり、入試本番での得点力アップに繋がります。
伸びる子は、**「なぜそうなるのか?」という疑問を常に持ち、根本的な理解を深めようとします。また、「他の解き方はないか?」**と考えることで、思考力を養っています。
一方、伸びない子は、**「答えが合っていればいい」**と考えてしまい、表面的な理解に留まってしまうことが多いです。
中学受験で伸びる子の特徴
中学受験で伸びる子は、上記に加えて、さらにいくつかの特徴があります。
- 目的意識が高い: 第一志望校への強い憧れを持ち、合格するために努力を惜しみません。
- 計画性がある: 学習計画を立て、着実に実行していきます。
- 継続力がある: 毎日コツコツと勉強を続けられます。
- 集中力が高い: 勉強に集中し、周りの distractions に惑わされません。
- 好奇心旺盛: 新しい知識を吸収することに喜びを感じます。
- 積極性がある: 授業中、積極的に発言したり、質問したりします。
- 素直である: 先生のアドバイスを素直に聞き入れ、実践します。
伸びる子はココが違う!塾講師が見た成長の秘訣【意識編】
成績が伸びる子は、勉強に対する意識や取り組み方が違います。ここでは、塾講師の視点から、伸びる子の意識的な特徴について解説していきます。
負けず嫌いな性格
「○○さんに負けたくない!」という気持ちは、勉強のモチベーションを高く保つ上で非常に大切です。競争心は、「誘惑」「サボり」「妥協」に打ち勝ち、努力を継続させる力となります。毎日のちょっとした努力の差が、受験当日の合否を分けるのです。
もし、お子さんが負けず嫌いな性格でない場合は、「ライバル」を作ることをおすすめします。定期テストや模試の成績、内申点などで、「自分より少し上」の友達をライバル視することで、学習意欲を高められるでしょう。
ライバルは、必ずしも身近な存在である必要はありません。憧れの先輩や、歴史上の偉人など、目標となる人物を設定するのも良いでしょう。
第一志望校への熱い想い
「この高校に絶対に行きたい!」という強い気持ちは、勉強の原動力となります。偏差値が思うように伸びない時でも、明確な目標があれば、諦めずに努力を続けられます。
反対に、志望校を曖昧に決めている場合は、「第一志望に落ちても、第二志望に合格できればいい」という考えになりがちで、勉強の質と量が低下してしまう可能性があります。
志望校への強い想いは、合格を掴むための大きな力となるのです。
第一志望校への想いを強くするためには、以下の方法が有効です。
- 学校見学に行く: 実際に学校を訪れて、学校の雰囲気や生徒の様子を肌で感じてみましょう。
- オープンキャンパスに参加する: 学校の説明会や体験授業に参加し、学校の特色や魅力を知りましょう。
- 先輩の話を聞く: 第一志望校に通っている先輩に、学校生活の話を聞いてみましょう。
- インターネットで情報収集する: 学校のホームページやブログなどで、情報収集しましょう。
相性ピッタリの塾の先生との出会い
勉強効率を高めるには、「相性ピッタリの塾の先生」との出会いが欠かせません。
どんなに努力家のお子さんでも、非効率な勉強法では成績アップは難しいです。高学歴で指導経験豊富な先生であっても、お子さんのやる気を引き出せるかどうかは別問題です。
お子さんと相性ピッタリの先生を見つけるには、「先生を気軽に変更できる塾」を選ぶのがおすすめです。無料で先生をチェンジできる塾であれば、より良い指導を受けることができるでしょう。
相性の良い先生とは、具体的にどのような先生でしょうか?
- お子さんの性格や学習スタイルを理解してくれる先生
- わかりやすく丁寧に教えてくれる先生
- モチベーションを高めてくれる先生
- 信頼できる先生
このような先生と出会うことができれば、学習効果は格段に向上するでしょう。
コミュニケーション能力が高い
伸びる子は、先生や友達と積極的にコミュニケーションを取ることができます。
わからないことを素直に質問したり、自分の意見をしっかり伝えたりすることで、より深い理解を得たり、新たな発見をしたりすることができます。
コミュニケーション能力は、学習面だけでなく、社会に出ても役立つ重要なスキルです。
コミュニケーション能力を高めるためには、以下の方法が有効です。
- 積極的に発言する: 授業中やグループワークなどで、積極的に発言する機会を増やしましょう。
- 人の話をよく聞く: 相手の話をよく聞き、理解しようと努めましょう。
- 自分の意見を伝える: 自分の考えや気持ちを、相手にわかりやすく伝えられるように練習しましょう。
- 読書をする: 多様なジャンルの本を読むことで、語彙力や表現力を高めましょう。
先生から好かれる
先生から好かれることも、成績アップに繋がる要素の一つです。
先生に気に入られると、より丁寧に指導してもらえたり、的確なアドバイスをもらえたりする機会が増えます。
積極的に質問する、挨拶をしっかりする、授業に真剣に取り組むなど、先生から好かれる行動を心がけましょう。
先生から好かれるためには、以下の点を意識しましょう。
- 礼儀正しく接する: 挨拶や言葉遣いをきちんとし、礼儀正しい態度で接しましょう。
- 授業に真剣に取り組む: 授業中は、私語をせず、集中して先生の話を聞きましょう。
- 積極的に質問する: わからないことは、積極的に質問しましょう。
- 宿題をきちんと提出する: 宿題は、期日までにきちんと提出しましょう。
- 授業態度が良い: 姿勢を正して座り、私語をせずに授業を受けましょう。
高校受験で最後に伸びる子の特徴
高校受験で最後に伸びる子は、以下の特徴を持っています。
- 基礎力がある: 基礎知識がしっかりと身についているため、応用問題にも対応できます。
- 弱点克服: 自分の弱点を理解し、克服するための努力を惜しみません。
- 過去問対策: 過去問を繰り返し解き、出題傾向を分析しています。
- メンタルが強い: 緊張やプレッシャーに負けず、実力を発揮できます。
- 時間管理: 時間配分を考え、効率的に学習を進められます。
- 健康管理: 体調管理をしっかり行い、万全の状態で受験に臨みます。
成績が伸びる子の共通点
ここまで見てきたように、成績が伸びる子には、共通した特徴があります。
- 学習習慣: 毎日、計画的に勉強する習慣が身についています。
- 集中力: 勉強に集中し、 distractions をシャットアウトできます。
- 質問力: わからないことは、先生や友達に積極的に質問します。
- 復習: 授業内容や宿題をきちんと復習します。
- 目標意識: 明確な目標を持ち、それに向かって努力を続けます。
- 積極性: 授業に積極的に参加し、発言します。
- 素直さ: 先生のアドバイスを素直に聞き入れます。
中学受験で伸び悩む子の特徴
中学受験で伸び悩む子は、以下の特徴が見られます。
- 基礎力不足: 基礎知識が定着していないため、応用問題に苦戦します。
- 学習習慣の欠如: 勉強の習慣がなく、計画的に学習を進められません。
- 集中力不足: 集中力が続かず、 distractions に気を取られがちです。
- 質問不足: わからないことをそのままにして、質問することをためらいます。
- 復習不足: 授業内容や宿題を復習せず、知識が定着しません。
- 目標意識の欠如: 目標が明確でなく、モチベーションが上がりません。
- 消極性: 授業に消極的で、発言することをためらいます。
- 頑固さ: 先生のアドバイスを素直に聞き入れません。
男の子の学力が伸びる時期
一般的に、男の子は女の子に比べて、学力が伸び始める時期が遅いと言われています。
しかし、これはあくまでも一般的な傾向であり、個人差があります。
男の子の学力が伸びる時期は、中学生頃が多いようです。この時期は、精神的にも肉体的にも成長が著しく、学習意欲が高まる時期でもあります。
よくある質問
Q. どうすれば子どものモチベーションを上げられますか?
A. お子さんの興味関心に基づいた学習方法を取り入れたり、目標を達成した時の reward を用意したりするなど、工夫してみましょう。例えば、好きなアニメや漫画のキャラクターが登場する問題集を使ったり、ゲーム感覚で学習できるアプリを利用したりするのも良いでしょう。また、目標を達成したら、好きなものを買ってあげたり、一緒に遊びに行ったりするのも良いでしょう。
Q. 塾に通わせるべきでしょうか?
A. お子さんの性格や学習状況に合わせて、塾に通わせるかどうかを判断しましょう。例えば、お子さんが一人で集中して勉強するのが苦手であれば、塾に通わせることで、学習習慣を身につけ、集中力を高めることができるでしょう。また、わからないことをすぐに質問できる環境があることも、塾のメリットです。しかし、塾に通わせることで、経済的な負担が増えることや、お子さんの負担が大きくなってしまう可能性もあるため、慎重に検討する必要があります。
Q. 家庭学習でできることはありますか?
A. 学習環境を整えたり、お子さんの学習状況を把握したりするなど、家庭学習をサポートしましょう。例えば、お子さんの勉強部屋に、机や椅子、本棚などを揃え、集中しやすい環境を作ってあげましょう。また、お子さんがどのような教材を使って、どのように勉強しているのかを把握し、必要に応じてアドバイスをしてあげましょう。
まとめ
今回は、塾講師の視点から「伸びる子」の特徴について解説しました。
成績が伸びる子は、学習習慣、集中力、質問力、復習、目標意識、積極性、素直さなど、様々な要素を兼ね備えています。
これらの特徴を参考に、お子さんの学習をサポートしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 伸びる子は基礎固めを完璧にする
- 自習室や図書館を有効活用して学習時間を確保する
- 先生のアドバイスを素直に聞き入れ、実践する
- わからない問題は放置せずに、積極的に質問する
- 伸びる子は、問題が解けただけで満足せず、解き方を理解しようと努める
- 中学受験で伸びる子は、高い目的意識と計画性を持つ
- 負けず嫌いな性格は、学習のモチベーション維持に役立つ
- 第一志望校への強い想いは、努力を継続させる力となる
- 相性ピッタリの塾の先生との出会いは、学習効率を向上させる
- コミュニケーション能力は、学習面だけでなく、社会生活でも重要である
- 先生から好かれる行動を心がけることも、成績アップに繋がる
- 男の子の学力が伸び始める時期は、個人差がある