この記事では「我が子がトラブルを起こし、相手の保護者に謝罪する手紙の書き方」についてまとめています。

さっき、うちの子がトラブルを起こしたって知ったんだけど、謝罪の手紙ってどうやって書くの?
という疑問に答えます。
子供の喧嘩や怪我といったトラブルは、本当に突然やってきます。親としては、できる限り円満に解決するためにも、迅速な対応がマナーと言えるでしょう。
私自身、長男が同級生に石をぶつけられ、おでこから血を流して帰ってきた経験があります。その時の動揺は今でも忘れられません。だからこそ、両方の親の立場から、この問題を深く考えるようになりました。
そこで今回は「手紙・お詫び文の書き方」についてお伝えします。
【この記事の結論】お子さんのトラブル、本当に気が動転しますよね。まずは電話で一報を入れ、その後で手紙を書くのが丁寧な対応の基本です。手紙には①何があったか(事実)、②心からの謝罪、③今後の対策の3つを必ず盛り込みましょう。たとえ相手に原因があっても、今は触れないのが円満解決のポイントですよ。
子供がトラブルを起こした時の手紙・お詫び文の書き方

いざという時、どんな言葉を選べば心からの謝罪の気持ちが伝わるのでしょうか。
この記事でわかること
- 子供が問題行動を起こした時の保護者宛のお詫び文
- お詫びの手紙の封筒の書き方
- 子供が迷惑をかけたとき【お詫びの電話】
- 子供のトラブル予防方法
子供が迷惑をかけたときのお詫び文は、加害者になってしまった子供の保護者から被害者の父母に必要なマナーです。

加害者側の親としてもショックだと思いますが、トラブルを知ってから口頭だけで済まさずに改まって手紙やお詫び文を書くと誠意が伝わりますよ!
たとえ普段から親しい中でも、LINE・メールなどで済まさずに誠意が伝わりやすい謝罪方法を選びましょう。
それでは、子供が怪我をさせてしまった場合の手紙・お詫び文の書き方(例文)は以下の通りです。
なお例文では、加害者は一郎。被害者を次郎君としています。
子供のトラブル謝罪関する例文「怪我をさせてしまった場合の相手方宛」
>お詫びの言葉
拝啓
この度は息子の一郎が次郎君にけがをさせてしまい、大変申し訳ありません。心からお詫び申し上げます。
>容態を気遣う言葉
次郎君のご容態はいかがでしょうか。
お怪我の痕が残らないか、親御様もご心労のことと存じます。
>状況確認と反省の言葉
息子に事情を聞きましたところ、ふざけている中で加減がわからず、次郎君を押してしまったとのことでした。
どのような理由であれ、大切なお子様に怪我をさせてしまった事実に、弁解の言葉もございません。
息子も、自分のしたことの重大さに気づき、ショックを受け深く反省しております。
親としても、日頃の監督が行き届かなかったことを痛感しており、責任の重さを感じております。
今は、一日でも早いご快癒を願うばかりでございます。
>治療費など弁償について触れる
あらためて息子とともにお見舞いとお詫びに伺い、治療費のことなどもご相談させていただきます。
>重ねてお詫びの言葉
まずは、書中にてお詫び申し上げます。
敬具
治療費などに触れる場合は、怪我をしている場合に誠意をもって責任を償う姿勢を表すために必要です。
我が家の長男がおでこに怪我をして流血した際にも、病院での診察費用や、自宅での治療に使うガーゼや薬などの話をいただきました。
誠意あるお申し出でしたが、幸い軽傷だったため丁重にお断りしました。もし高額な治療費が関わる場合は、個人間でのやり取りが難しくなることも。その際は学校の先生に間に入ってもらうのが賢明です。
その他のトラブルに関する謝罪文も、ぜひ参考にしてみてください。

学校でのトラブルに対する謝罪文
拝啓 先生方へ
この度は、我が子が学校で起こしたトラブルにより、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。我が子の行動がクラスの秩序を乱し、先生方の貴重な時間を割かせてしまったことを、心より反省しております。
今後は、家庭での指導を徹底し、再発防止に努めます。また、我が子と共に、改めて先生方に直接謝罪させていただきます。この度は本当に申し訳ございませんでした。
敬具
[あなたの名前]
近所の人への謝罪文(騒音等のトラブルの場合)
[相手の名前]様
私どもの子供により、日頃から騒音などでご迷惑をおかけしており、心からお詫び申し上げます。お隣として、ご迷惑をおかけすることは、あってはならないことです。
今後このようなことがないよう、家庭での指導を強化します。
また、何かご不便をおかけすることがありましたら、遠慮なくご指摘いただけますと幸いです。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
敬具
[あなたの名前]
親同士のトラブル解決のための謝罪文
[相手の親の名前]様
この度は、我が子が[相手の子供の名前]君/ちゃんに迷惑をかけてしまい、誠に申し訳ございませんでした。子供の行動により、ご心配をおかけし、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
[相手の子供の名前]君/ちゃんには直接謝罪をさせ、今後このようなことがないように指導して参ります。また、今後、[相手の子供の名前]君/ちゃんが安心して遊べるような環境作りに努めます。
何かございましたら、遠慮なくお申し付けください。この度は本当に申し訳ありませんでした。
敬具
[あなたの名前]
お詫びの手紙を書く際のポイント

お詫びの手紙を書く時は、具体的な事実を述べて、謝罪の気持ちを明確に伝えることが大切。
再発防止の意思も示すことで、誠意が伝わるお詫びの手紙になります。
お詫びの手紙を書く際のポイントについて解説します。
以下のステップを参考にして、誠意が伝わる手紙を書きましょう。
- 具体的な事実を述べる: - 「この度、我が子が[相手の子供の名前]君/ちゃんに迷惑をかけ、誠に申し訳ございませんでした。」
- 謝罪の気持ちを明確に伝える: - 「心からお詫び申し上げます。」
- 再発防止の意思を示す: - 「今後このようなことがないよう、家庭での指導を強化して参ります。」
これらのポイントを押さえることで、誠意が伝わるお詫びの手紙を書くことができます。
子供がトラブルを起こした時の手紙・お詫びの封筒の書き方
手紙を書き終えても、「封筒の書き方で失敗したらどうしよう」と不安になることはありませんか?
謝罪の手紙は郵便ではなく、手渡しや先生経由で渡すことがほとんどです。だからこそ、封筒の細かなマナーが相手への印象を左右します。
そのため、封筒の書き方は以下を参考にしてください。
1.封筒の中央に宛名を書く
相手の保護者の名前を、敬称(様)をつけて書きます。例:「山田太郎様」
2.左下に差出人の名前を書く
自分の名前を左下や下部に寄せます。手渡しなら住所は省略しても構いません。
3.封筒の裏面に「親展」と記載する
手紙の内容が他の人に見られないよう、封を〆た部分に「親展」と書き添えておくと丁寧です。
4.封筒のサイズは、手紙に合わせる
手紙を三つ折りにして入れられる、長形4号などの和封筒を選びましょう。
5.封筒は清潔で丁寧なものを使う
汚れやシワのない、きれいな封筒を使いましょう。白色の無地のものが最も無難です。

封筒の宛名や差出人の書き方、封筒の選び方など、細かいところまで気を配ることで、誠意が伝わるお詫びの手紙になります。
手紙の内容だけでなく、見た目にも気を遣うことが大切。
これらのポイントを押さえて丁寧に封筒を準備すれば、あなたの真摯な気持ちがより一層相手の保護者に届くはずです。
子供が迷惑をかけたとき【お詫びの電話】

お詫びの手紙を送る前に、電話で謝罪することも重要です。
事実を確認して、謝罪の意を伝え、改善策を述べるのがポイント。
冷静かつ丁寧に対応することを心がけましょう。
お詫びの手紙を送る前に電話で謝罪する際は、以下のポイントを押さえておくと安心です。
- まずは事実を確認する: - 「この度は、我が子がご迷惑をおかけして申し訳ありません。どのような状況であったのか教えていただけますか?」
- 謝罪の意を伝える: - 「本当に申し訳ございませんでした。親子共々、深く反省しております。」
- 改善策を述べる: - 「今後、同じことが起きないように家庭での指導を徹底いたします。」
電話での謝罪は、何よりも迅速さが求められます。動揺している時こそ、冷静かつ丁寧な対応を心がけたいものですね。
『電話での謝罪方法が知りたい』という方に向けて、下記の記事を用意しましたのでご覧ください。
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子供トラブルは謝罪の仕方で丸く収まる!5つのポイントを実録で紹介
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子供が迷惑をかけたときに知っておきたいこと

手紙や電話以外にも、いざという時に「これってどうなの?」と迷う細かな疑問がありますよね。
そこで、知っておきたいことをまとめてみました。
子供のトラブルで謝罪するのはLINEでも大丈夫?
子育て中の忙しい保護者にとっては、LINEで済ませた方が便利ですが、自分の子供がトラブルを起こした時までメールなどで済ませるのは良くありません。
なぜなら、謝罪の言葉を簡単なメッセージで送ってしまうと「軽く考えている」と受け取られかねないため、注意が必要です。
怪我に至った原因は相手にもあるけどどうする?
子供のトラブルを手紙・お詫び文で謝罪する場合は、たとえ原因の一端が相手にあっても文面では触れない方が無難です。
どうしても伝えたいことがある時も、まずはこちらが真摯に謝罪し、相手の気持ちが落ち着いてから改めて話し合いの機会を持つのが賢明です。
相手の親に謝罪する際のマナーは何ですか?
相手の親に謝罪する時は、まず事前連絡をし、訪問時間を決めます。
直接会う場合は、清潔な服装を心掛け、言葉遣いに気をつけ、相手の話をしっかり聞きましょう。
メールやラインで謝罪する場合、どのような点に注意すべきですか?
メールやラインで謝罪する際には、丁寧な言葉遣いと、簡潔で具体的な事実の説明が必要です。
できれば、後日直接会って謝る意向を伝え、相手の意向を尊重しましょう。
子供が学校で迷惑をかけたとき、どのように謝罪すべきですか?
学校で迷惑をかけた場合は、まず担任の先生や関係者に謝罪し、事の経緯と対策を明確に伝えます。
必要であれば、学校の指導に従い、改善策を講じることが望ましいです。
心を動かす謝罪文の書き方
心を動かす謝罪文を書くには、まず事実を正直に述べ、被害者の感情を理解し、真摯に謝罪します。
例えば、「大変申し訳ございませんが、私の子供がご迷惑をおかけしました。心よりお詫び申し上げます。今後は再発防止に努め、信頼を取り戻せるよう努力いたします。」というような表現が効果的です。

怪我の原因が相手にもある時、心が痛むよね。でも、謝罪文ではその部分に触れない方が良いの。
子供のトラブル予防方法

子供のトラブルを未然に防ぐためには、日頃からのコミュニケーションが大切。
ルールを明確にし、親自身が模範となる行動を示すことで、問題行動を予防できるといいですよね。
子供のトラブルを未然に防ぐための方法について、以下にまとめました。
- コミュニケーションを大切にする: - 子供と日常的に会話をし、信頼関係を築くことが、問題行動の最大の予防策になります。
- ルールを明確にする: - 家庭内でのルールを明確にし、なぜそれが必要なのかを子供に理解させましょう。これがトラブルを未然に防ぐ土台となります。
- 模範となる行動を示す: - 親自身が手本となる行動を示すことで、子供は自然と正しい振る舞いを学んでいきます。
トラブル後の親子のコミュニケーション改善方法
トラブルが起きた後は、子供の話をよく聞いて、一緒に過ごす時間を増やすことが大切です。
子供が自分の感情を正直に表現できるようにサポートすることで、親子の信頼関係を強化できます。
トラブルが起きた後の親子のコミュニケーションについて、以下の方法を試してみてください。
- 子供の話をよく聞く: - 子供が感じていることや思っていることを尊重し、話しやすい環境を作りましょう。
- 一緒に過ごす時間を増やす: - 家族で楽しい時間を共有することで、信頼関係を強化します。
- 感情の表現をサポートする: - 子供が自分の感情を正直に表現できるようにサポートします。

トラブルを防ぐための食生活の見直し

食生活も子供の行動に影響を与える重要な要素。
栄養バランスの良い食事を提供して、家族で一緒に食事をすることで、子供の健康と心を安定させることができます。
食生活も子供の行動に影響を与える重要な要素です。
- バランスの取れた食事を心掛ける: - 栄養バランスの良い食事を提供することで、子供の健康をサポートします。
- 間食やジャンクフードを控える: - 砂糖や添加物の多い食品は、子供の行動に影響を与える可能性があります。
- 食事の時間を大切にする: - 家族で一緒に食事をすることで、コミュニケーションの時間を増やし、子供の心を安定させます。
トラブルに巻き込まれないための友人関係の見直し

問題行動を起こしやすい友人との付き合いを見直すことも大切。
親としてサポートしながら、子供が良い友人関係を築けるように見守ることが重要です。
問題行動を起こしやすい友人との付き合いを見直すことも重要です。
- 子供の友人関係を把握する: - 子供がどのような友人と付き合っているかを知り、問題がある場合は適切なアドバイスを行います。
- 適切な友人選びをサポートする: - 子供が良い友人関係を築けるよう、親としてサポートしましょう。
- 友人との過ごし方を見直す: - 子供が友人とどのように過ごしているかを把握し、問題行動が見られた場合は適切な対策を講じます。
子供のトラブルは、親にとって頭を悩ませる問題ですが、適切な対応と予防策を講じることで、円滑に解決することができます。
お詫びの手紙や電話での謝罪を心がけ、日頃からのコミュニケーションや生活習慣の見直しを行うことで、子供の健全な成長を支えていきましょう。
子供のトラブルQ&A
子供がトラブルを起こした際、謝罪の手紙にはどんな内容を盛り込むべきですか?
具体的な事実、謝罪の気持ち、被害者への気遣い、再発防止策、弁償の意向などを盛り込み、誠意を伝えることが大切です。
お詫びの手紙を送る際、封筒の書き方で気をつけるポイントは何ですか?
中央に宛名、左下に差出人名を書き、裏面には「親展」や「private」と記載し、清潔な封筒を選ぶことが重要です。
トラブルの原因が相手側にもあった場合、謝罪文でその点に触れるべきでしょうか?
謝罪文では相手の非には触れず、こちらの非を認める姿勢を示すのが無難です。後日、落ち着いた場で話すことを検討しましょう。
子供のトラブルを予防するために日常生活でできることは何ですか?
日頃から子供とのコミュニケーションを大切にし、ルールを明確に伝え、親自身が模範となる行動を心がけることが大切です。
子供のトラブルをお詫びの手紙で謝罪するとメリットが多い

この記事では「我が子がトラブルを起こし、相手の保護者に謝罪する手紙の書き方」についてまとめました。ここで記事の内容を振り返っておきましょう。
まとめ
- 謝罪は口頭だけでなく、手紙を用意することでより深い誠意が伝わる。
- 怪我がある場合は、治療費について触れることも誠実な対応の一つ。
- 同じ学校でのトラブルは、その後の関係も考え、特に慎重な対応が求められる。
- 手紙には「事実」「謝罪」「再発防止の意思」を盛り込むことが基本。
- 封筒の選び方や書き方といった細部への配慮が、全体の印象を決める。
- 手紙の前にまず電話で一報を入れるのが、スムーズな解決への第一歩。
- たとえ相手に原因の一端があると感じても、謝罪の場では触れないのがマナー。
- LINEやメールでの謝罪は便利ですが、誠意を伝える場面では避けるべき。
現代では、保護者間のやり取りはメールが一般的となり手紙を読む機会が減っています。しかし我が子がトラブルを起こしてしまった場合、LINEなどで済ませるのはマナー違反となります。
手紙には、メールとよく似た相手を時間的に束縛しない、きちんとした印象をもってもらえる、といったようなメリットがあります。
そして何より、手書きの文字からはお詫びの気持ちがより深く伝わるものです。一枚の手紙が、今後学校などで顔を合わせる際の気まずさを和らげるクッションの役割も果たしてくれるでしょう。