不登校の原因と対策

中学3年間不登校その後の人生どうなる?80%が高校進学

2024年6月4日

中学3年間不登校その後の人生どうなる?80%が高校進学

お子さんが中学3年間不登校で、その後の人生がどうなるのか不安に感じていませんか?不登校が長期化すると、高校進学や将来の進路に影響があるのではないかと心配になるのは当然のことです。

しかし、中学3年間不登校だったからといって、その後の人生が決まってしまうわけではありません。この記事では、中学3年間不登校だった場合、その後の進路や特徴、親ができるサポートについて詳しく解説します。

不登校を経験したお子さんを持つ親御さんはぜひ参考にしてみてください。

この記事の結論

  • 中学3年間不登校でも約80%が高校へ進学し、その後の進路は様々
  • 中学3年間不登校だと学習面や社会性などに影響が出る可能性があるが、適切な支援で乗り越えられる
  • 中学3年間不登校の子どもに親ができるサポートは、学習面や精神面でのサポート、居場所づくりなど
  • 中学3年間不登校でも、その後の人生が決まってしまうわけではなく、粘り強く生きる力を身につけられる

中学3年間不登校だとその後の人生はどうなる?

中学3年間不登校だとその後の人生はどうなる?

中学3年間不登校でも約80%が高校へ進学している

文部科学省の調査によると、中学3年間不登校だった生徒の約80%が高校へ進学しています。

前回の調査時の65.3%から大幅に増加しており、不登校の子どもが年々増えていく中で、学校側の支援が充実してきたことや高校の受け入れ体制が整ってきたことが要因と考えられます。

高校は全日制だけでなく、定時制高校や通信制高校など、様々な選択肢があります。

特に通信制高校は、バラエティ豊かなカリキュラムを持つ学校が増えており、通学ペースを自分で選べたり、少人数制だったりと、不登校経験者との相性が良いシステムです。

中学3年間不登校でも高校受験は可能

中学3年間不登校でも、高校受験は可能です。ただし、出席日数と内申点は不利に働く可能性があります。

どうしても入りたい高校がある場合は、保健室や適応指導教室への登校が出席日数にカウントされるのか、成績として残すためにはどんな形でテストを受ける必要があるのかなど、学校に確認しておくことが大切です。

また、私立高校の中には、内申点や出席日数より受験当日の点数を重視する学校もあります。

英語や数学など特定の科目に特化した高校では、テストの点数を倍にして計算するところもあるので、自分の得意分野を生かせる可能性もあります。

中学3年間不登校の場合、通信制高校や定時制高校への進学も選択肢

中学3年間不登校の場合、通信制高校や定時制高校への進学も選択肢の一つです。

通信制高校は、年に数回の通学以外は自宅で学習を進めるスタイルで、ほとんどの学校が学力試験ではなく作文や面接のみの入試となっています。自分のペースで学習を進められるので、不登校経験者にはおすすめの環境です。

定時制高校は、平日の1日4時間程度、昼間か夜間に通学し対面授業を受けるスタイルです。

全日制高校ほどの拘束時間はないので、働きながら学びたい人や、自由な時間を確保したい人にも適しています。

中学3年間不登校だと希望の進路に進めないことがある

文部科学省の調査では、中学3年間不登校だった生徒の54.3%が希望通りの進路に進めなかったと回答しています。

その理由として、不登校の影響を挙げる人が76.5%にのぼります。調査書が必要な受験では、出席日数の不足や成績の記入ができないことが不利に働くケースがあるためです。

希望の進路を実現するためには、担任の先生とよくコミュニケーションを取り、どうすればいいのかを一緒に考えていくことが大切です。

また、目標とする進路に向けて、家庭でも学習をサポートしたり、学校以外の学習の場を活用したりすることで、学力を身につけていくことができます。

中学3年間不登校の場合、受験で不利益を被ることもある

中学3年間不登校の場合、受験(高校受験、大学受験、就職試験など)で不利益を被ることもあります。

文部科学省の調査では、不登校だったことで受験に苦労したと答えた人が50.1%と半数以上に上ります。

特に、小中学生のときに不登校で勉強が遅れてしまうと、基礎学力が抜け落ちてしまいがちです。高校受験や大学受験の試験問題はもちろん、就職試験の一般常識問題なども、その場で理解しようとするとかなり難しく感じるでしょう。

ただし、最近は不登校の子どもが家で学習を進められるよう、授業の動画を配信する学校も増えてきました。

学校側に相談して、自分に合った学習支援を受けられるか確認してみるのもよいでしょう。また、家庭学習をサポートする通信教育やオンライン学習教材なども活用できます。粘り強く勉強を続けることで、遅れを取り戻していくことは十分可能です。

中学3年間不登校だった人のその後の人生について

中学3年間不登校だった人のその後の人生について

中学3年間不登校だった人の特徴

中学3年間不登校だった人の特徴としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 自己肯定感が低い傾向にある
  • 人間関係づくりが苦手な場合がある
  • 学習の遅れから、学力への不安を抱えている
  • 社会とのつながりが希薄になりがち
  • 将来への展望が持ちにくい

ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、個人差も大きいです。不登校を経験したからといって、必ずしも上記のような特徴が当てはまるわけではありません。

むしろ、困難を乗り越えた経験から、粘り強さや逆境に負けない強さを身につけている人も少なくありません。

中学3年間不登校だと勉強が遅れがちになる

中学3年間不登校だと、学習の遅れが心配になるものです。

学校に通っていないと、学習範囲がわからなくなり、教科書の内容を理解することも、学習計画を立てることも難しくなります。

ただし、最近は不登校の子どもの学習をサポートする環境が整ってきました。学校が授業の動画を配信していたり、教育支援センターなどの公的機関、フリースクールや塾などの民間機関、通信教育、オンライン教材など、様々な学習の選択肢があります。

自分に合った勉強方法を見つけて、コツコツと勉強を続けることが大切です。

同級生と同等の学力が身についていれば、自信にもつながるでしょう。勉強の習慣をつけておくことは、希望の高校や大学を目指す上でも役立ちます。

中学3年間不登校の子どもに親ができること

中学3年間不登校の子どもを持つ親ができることとしては、以下のようなことが挙げられます。

  1. ゆっくり休ませる:心身ともに疲れ切っている子どもに、安心して休める環境を作ること。
  2. 進学先の情報収集をする:子どもに合いそうな高校の情報を集めておくこと。
  3. 学習をサポートする:子どもに合った勉強方法を一緒に探し、サポートすること。
  4. 学校以外の居場所を作る:子どもが安心して過ごせる場所を見つけること。
  5. 自己肯定感を高める:子どもを他人と比べず、努力を認め、話をしっかり聴くこと。

何より大切なのは、子どもに寄り添い、信頼関係を築くことです。

急がせたり、強要したりせず、子どものペースに合わせてサポートしていきましょう。心に余裕が生まれてくれば、少しずつ前を向いて進んでいけるはずです。

中学3年間不登校だとその後の進路はどうなる?

中学3年間不登校だった人のその後の進路は、様々です。

高校進学率は85.1%と高く、大学など高等教育機関への進学率も37.5%と、以前より大幅に増加しています。

一方で、希望通りの進路に進めなかった人が54.3%、不登校の影響で受験に苦労した人が50.1%と、半数以上に上ります。出席日数の不足や成績の記入ができないことが、調査書を必要とする受験で不利に働くケースが多いためです。

進路選択に当たっては、本人の希望を尊重しつつ、学校とよく相談していくことが大切です。

内申点や出席日数にこだわらず、受験日の点数を重視する私立高校や、書類選考のみの通信制高校なども視野に入れてみるとよいでしょう。

目標に向けて、家庭学習や学校外の学習の場も活用しながら、着実に学力をつけていくことが何より大切です。

中学3年間不登校が続くとどんな影響がある?

中学3年間不登校が続くと、以下のような影響が出る可能性があります。

  • 学習の遅れが大きくなり、高校受験や希望の進路実現が難しくなる
  • 人間関係の形成が苦手になり、社会性の発達に影響が出る
  • 自己肯定感が低下し、自信を失ってしまう
  • 昼夜逆転の生活になり、心身のリズムが乱れる
  • 将来への展望が持ちにくくなり、進路選択に迷いが生じる

ただし、これらはあくまで可能性の話であり、適切な支援があれば、不登校の影響を最小限に抑えることができます。

大切なのは、子どもの心に寄り添い、信頼関係を築きながら、ゆっくりと前に進んでいくことです。

学校復帰を急がせるのではなく、まずは心身を休ませること。そして、学校外の学習の場を活用したり、家庭学習をサポートしたりしながら、学力を身につけていくこと。

さらに、学校以外の居場所を作り、自己肯定感を高めていくこと。これらを丁寧に積み重ねていけば、必ず道は開けるはずです。

中学3年間不登校だった人はその後どうなった?

中学3年間不登校だった人のその後の状況は、千差万別です。

高校に進学して学校生活を送る人もいれば、通信制高校で自分のペースで学ぶ人もいます。高校卒業後は、大学など高等教育機関に進む人もいれば、就職する人もいるでしょう。

ただ、希望の進路に進めなかったり、受験で苦労したりするケースが少なくないのも事実です。出席日数の不足や成績の記入ができないことが、調査書を必要とする受験で不利に働くことが多いためです。

とはいえ、中学時代に不登校を経験したからといって、その後の人生が決まってしまうわけではありません。

むしろ、困難を乗り越えたことで、粘り強く生きる力を身につけている人も大勢います。

大切なのは、その人なりのペースで、自分の人生を歩んでいくことです。周りと比べて焦ったり、自分を責めたりせず、

一歩ずつ前に進んでいけばよいのです。時には立ち止まることも必要でしょう。ゆっくり休みながら、自分と向き合う時間を大切にしてください。

Q&Aよくある質問

Q. 中学に行かなくても高校に進学できますか?

A. 中学に行かなくても、高校に進学することは可能です。

全日制高校の場合、出席日数の不足や内申点の問題で受験が難しいケースもありますが、通信制高校なら比較的入学しやすい環境にあります。

ほとんどの通信制高校では、学力試験ではなく作文や面接のみの入試となっており、自分のペースで学習を進められるので、不登校経験者に適しています。

ただし、高校卒業後の進路を見据えて、ある程度の学力は身につけておく必要があります。授業の動画配信や教育支援センター、フリースクール、通信教育、オンライン教材など、学校外の学習の場を活用しながら、コツコツと勉強を続けていきましょう。

Q. 高校に合格するために、中学3年生の間にやっておくべきことは?

A. 中学3年生の間に、高校合格のためにやっておくべきこととしては、以下のようなことが挙げられます。

  • 志望校の情報収集:自分に合った高校を見つけるために、オープンキャンパスに参加したり、学校案内を取り寄せたりすること。
  • 学習の習慣づけ:授業の動画配信や通信教育、オンライン教材など、自分に合った学習方法を見つけて、コツコツと勉強を続けること。
  • 体調管理:規則正しい生活リズムを心がけ、バランスの取れた食事と十分な睡眠を取ること。
  • 面接対策:自己PRや志望理由をまとめ、面接練習を重ねること。

何より大切なのは、焦らず、自分のペースで着実に進んでいくことです。周りと比べて劣等感を抱いたり、うまくいかないことで自分を責めたりせず、一歩ずつ前に進む勇気を持ちましょう。

中学3年間不登校のまとめ

中学3年間不登校のまとめ

中学3年間不登校だった場合、その後の人生は一概には言えません。

高校進学率は85.1%と高く、大学など高等教育機関への進学率も37.5%と、以前より大幅に増加しています。

一方で、希望通りの進路に進めなかった人が54.3%、不登校の影響で受験に苦労した人が50.1%と、半数以上に上ります。

親ができることは、子どものペースに合わせて、焦らずにサポートしていくこと。

時には立ち止まることも必要です。でも、そのくらいのゆとりを持てば、きっと道は開けるはずです。不登校を経験したからこそ、粘り強く生きる力を身につけられるのだと信じましょう。

まとめ

  • 中学3年間不登校でも約80%が高校へ進学している
  • 中学3年間不登校でも高校受験は可能だ
  • 通信制高校や定時制高校への進学も選択肢の一つ
  • 中学3年間不登校だと希望の進路に進めないことがある
  • 中学3年間不登校の場合、受験で不利益を被ることもある
  • 中学3年間不登校だった人は自己肯定感が低い傾向にある
  • 中学3年間不登校だと勉強が遅れがちになる
  • 親は子どもに寄り添い、学習やその他の面でサポートできる
  • 中学3年間不登校でもその後の進路は様々
  • 中学3年間不登校が続くと学習面や社会性などに影響が出る可能性がある
  • 中学3年間不登校だった人のその後は千差万別
  • 中学3年間不登校でも適切な支援があれば影響を最小限に抑えられる

中学3年間不登校だったからといって、その後の人生が決まってしまうわけではありません。

適切な支援を受けながら、自分のペースで前に進んでいけば、必ず道は開けるはずです。

不登校を経験したからこそ、粘り強く生きる力を身につけられるのだと信じましょう。焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。

-不登校の原因と対策