小学校の通知表は、お子さんの学習状況や成長を知るための重要な指標ですね。
中でも気になるのが、二重丸(よくできる)の割合ではないでしょうか。
うちの子は、クラスの中でどのくらいの位置にいるのかな?
二重丸の数が少ないと、学力が心配…
と感じるご家庭も多いかもしれません。
しかし、小学校の通知表における二重丸の割合は、学年や地域、学校によって大きく異なるのが実情です。また、2020年度からは通知表の評価基準も変更され、新しい3観点に基づく評価が導入されました。
そこで本記事では、小学校の通知表における二重丸の割合について詳しく解説します。
3段階評価の基準や意味、全国的な割合の目安、個人差が大きい理由など、気になる情報をわかりやすくお伝えします。
通知表の評価に一喜一憂するのではなく、お子さん一人一人の良さを認め、伸ばしていくためのヒントが見つかれば幸いです。
小学校の通知表の二重丸の割合はどのくらい?
小学校の通知表の3段階評価の割合
小学校の通知表は、主に「よくできる(◎)」「できる(○)」「もう少し(△)」の3段階評価が採用されています。
一般的に、よくできるの割合は全体の60%〜80%程度とされていますが、学年や地域、学校によって大きく異なります。
例えば、ある小学校の2年生のクラスでは、よくできるの割合が国語で70%、算数で75%、理科で80%といった具合です。
一方、別の小学校の6年生のクラスでは、国語で60%、算数で65%、理科で70%といったように、学年が上がるにつれてよくできるの割合が低くなる傾向にあります。
小学校の通知表で「よくできる」はいくつある?
小学校の通知表で「よくできる」と評価される教科の数は、子どもの個人差が大きいのが特徴です。全教科でよくできるを取る子もいれば、一部の教科に偏ってよくできるが付く子もいます。
ある調査によると、小学校の通知表で全教科の80%以上でよくできるを取る子どもの割合は、全体の約15%という結果が出ています。
◎を全教科でとれる子が15%って、そんな気がする~!
また、一つもよくできるがない子どもの割合は約5%という数字も報告されています。
小学校の通知表の評価基準とは
小学校の通知表の評価基準は、知識・技能、思考・判断・表現力という主体的に学習に取り組む態度の3観点に基づいて行われています。
知識・技能は、各教科の基礎的な知識や技能の習得状況を評価します。
例えば、国語であれば漢字の読み書きや文章の読解力、算数であれば計算力や図形の理解度などが対象となります。
思考・判断・表現力は、習得した知識や技能を活用して問題解決する力を評価します。
具体的には、自分の考えを論理的に表現したり、他者の意見を踏まえて判断したりする力などが求められます。
主体的に学習に取り組む態度は、学習に対する関心・意欲・態度を評価します。授業への参加姿勢や、宿題・提出物への取り組み方、グループ活動での協調性などが観察されます。
小学校の通知表の評価の3観点について
2020年度から、小学校の通知表の評価は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3観点に改められました。
これまでは、各教科ごとに評価の観点が細かく分かれていましたが、新しい評価方式では全ての教科で統一された観点が用いられています。
知識・技能は、各教科で学習した内容の理解度や、それを実際に活用できる技能を評価します。
思考・判断・表現は、学んだ知識を基に自分なりに考え、判断し、表現する力を見ます。
主体的に学習に取り組む態度は、学習に対する意欲や関心、粘り強く取り組む姿勢などを評価します。
この3観点による評価は、子どもたちの資質・能力の育成を重視するもので、これは単なる知識の暗記ではなく、知識を活用する力や、自ら学ぶ意欲を育てることを目的としています。
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一年生の通知表に二重丸がない場合
一年生の通知表に二重丸(よくできる)がないからといって、必ずしも心配する必要はありません。
一年生は小学校生活に慣れることが大切な時期であり、地域によって学習面よりも生活面での成長を優先する学校も多いからです。
また、二重丸の付け方は担任教師によって異なります。厳しめの評価をする教師もいれば、甘めの評価をする教師もいるので、二重丸の数だけで一喜一憂するのは賢明ではありません。
むしろ大切なのは、通知表の所見欄に書かれた子どもの状況です。学校生活に意欲的に取り組んでいるか、友だちと仲良く過ごせているかなど、担任教師からの具体的なコメントを見ることで、子どもの成長をより的確に把握できるでしょう。
小学校の通知表の二重丸の割合について
小学校の通知表はあてにならない?
「小学校の通知表はあてにならない」という意見を耳にすることがあります。
確かに、通知表の評価は担任教師の主観に左右される部分があり、絶対的な基準ではありません。また、子どもの成長は通知表だけでは測れない側面もあります。
しかし、だからといって通知表が全くあてにならないわけではありません。通知表は、子どもの学校での様子を知る重要な手がかりの一つです。
各担任教師が日々の観察に基づいて評価しているからこそ、子どもの頑張りや成長を見逃さずに済むのです。
ただし、通知表はあくまでも評価の一部に過ぎません。家庭での様子や、学校外での活動なども含めて、子どもの成長を多角的に見守ることが大切だと言えるでしょう。
小学3年生の通知表がオール2の場合
小学3年生の通知表がオール2(できる)の場合、学習面では概ね良好な状態にあると言えます。
3段階評価の真ん中に位置する「できる」は、学年相応の力が身についていることを意味するからです。
ただ、オール2だからといって安心してばかりもいられません。「よくできる」をとるためには、より高いレベルの理解力や応用力が求められます。
例えば、単に計算問題が解けるだけでなく、文章題で計算の意味を理解したり、発展的な問題に挑戦したりする力が必要とされるのです。
また、3年生は学習内容が難しくなる時期でもあります。つまずきを早期に発見し、適切なサポートを行うことが大切です。
通知表だけでなく、日々の学習の様子にも注意を払いながら、子どもの理解度を把握していきましょう。
通知表がオールよくできるということ
通知表がオールよくできるということは、学習面で非常に優れた力を持っていることを示しています。よくできるは、学年の目標を大きく上回る理解力や応用力を有していると評価されるからです。
オールよくできるを取るためには、単に知識を暗記するだけでは不十分です。習得した知識を実際の場面で活用したり、さらに発展的な内容に興味を持って学習したりする姿勢が求められます。
ただし、オールよくできるが絶対的な目標というわけではありません。子どもの個性や特性によっては、一部の教科が他教科に比べて評価が低くなることもあります。
大切なのは、子ども一人一人の良さを認め、伸ばしていくことだと言えるでしょう。
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小学校の通知表が5段階評価になったときの割合
近年、一部の小学校では5段階評価の通知表を導入しています。5段階評価の場合、「A(十分満足できる)」「B(おおむね満足できる)」「C(振り返りを促す)」「D(支援を積極的に行う)」「E(支援を特に行う)」の5段階での評価が行われます。
文部科学省の調査によると、5段階評価を導入している小学校では、各評価の割合は以下のようになっています。
- A:全体の約20%
- B:全体の約50%
- C:全体の約25%
- D:全体の約4%
- E:全体の約1%
この割合を見ると、半数の子どもがBの評価を受けていることがわかります。Bは、学習内容を概ね理解し、授業に積極的に参加している状態を指します。
一方、Aの評価を得るためには、学習内容を十分に理解し、自ら課題を見つけて学習を深める姿勢が必要とされます。
小学校の通知表は、子どもたちの学校での学習状況や成長を示す重要な指標です。しかし、学習面での評価だけでなく、家庭での学習環境やサポートも大切です!
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小学校の通知表でCの割合はどれくらい?
前述の通り、5段階評価を導入している小学校では、Cの評価を受ける子どもの割合は全体の約25%とされています。Cは、学習内容の理解が不十分で、つまずきが見られる状態を指します。
Cの評価が付いた場合、まずは子どもの学習状況を丁寧に把握することが大切です。つまずきの原因は、学習内容の難易度なのか、学習への取り組み方なのかを見極める必要があります。
その上で、家庭と学校が連携して適切な支援を行うことが求められます。具体的には、学習内容の復習や、学習方法の工夫、学習意欲の向上などに取り組むことが考えられます。
子どもの特性に合わせたきめ細やかなサポートが、学力向上につながるでしょう。
Q&A:小学校の通知表についてよくある質問
通知表の評価は、本当に信頼できるのでしょうか?
通知表の評価は、担任教師の主観に左右される部分があるため、絶対的な基準とは言えません。
なんでうちの子がこんな評価なんですかって、担任にクレームを言う方もいますが大丈夫!
しかし、子どもの学校での様子を知る重要な手がかりの一つであることは確かです。
通知表だけでなく、日々の学習の様子や家庭での様子なども合わせて、多角的に子どもの成長を見守ることが大切です。
オール3(よくできる)を目指すべきでしょうか?
オール3を目指すことよりも、子ども一人一人の良さを認め、伸ばしていくことが大切です。
子どもの個性や特性によっては、一部の教科が他教科に比べて評価が低くなることもあります。
通知表の評価に一喜一憂するのではなく、子どもの興味・関心や学習スタイルに合わせて、適切な支援を行うことが重要です。
通知表の評価が低い場合、どうすればよいでしょうか?
通知表の評価が低い場合、まずは子どもの学習状況を丁寧に把握することが大切です。
つまずきの原因を見極めた上で、家庭と学校が連携して適切な支援を行うことが求められます。
具体的には、学習内容の復習や、学習方法の工夫、学習意欲の向上などに取り組むことが考えられます。子どもの特性に合わせたきめ細やかなサポートが、学力向上につながるでしょう。
まとめ:小学校の通知表の二重丸の割合
小学校の通知表の二重丸の割合は、学年や地域、学校によって異なりますが、全体の60%〜80%程度とされています。
通知表はあくまでも評価の一部であり、子どもの成長を多角的に見守ることが重要です。
二重丸の数だけにとらわれず、子ども一人一人の個性や特性に合わせた適切な支援を行うことが、子どもの健やかな成長につながるでしょう。
まとめ
- 小学校の通知表の3段階評価では、よくできるの割合は全体の60%〜80%程度
- よくできるの数は子どもの個人差が大きく、全教科の80%以上でよくできるを取る子どもは全体の約15%
- 通知表の評価基準は、知識・技能、思考・判断・表現力、主体的に学習に取り組む態度の3観点に基づいている
- 2020年度から通知表の評価は3観点に改められ、知識の活用力や自ら学ぶ意欲を育てることを目的としている
- 一年生の通知表に二重丸がない場合でも、学習面よりも生活面での成長を優先する学校も多い
- 小学校の通知表はあてにならないという意見もあるが、担任教師の日々の観察に基づく評価は重要
- 小学3年生の通知表がオール2(できる)の場合、学年相応の力が身についているが、より高いレベルの理解力や応用力が求められる
- 通知表がオールよくできるということは、学年の目標を大きく上回る理解力や応用力を有していると評価される
- 5段階評価を導入している小学校では、Bの評価が全体の約50%、Cの評価が約25%を占める
- 通知表の評価が低い場合、つまずきの原因を見極めた上で、家庭と学校が連携して適切な支援を行うことが求められる
- 通知表の評価に一喜一憂するのではなく、子ども一人一人の良さを認め、伸ばしていくことが何より大切
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