夏休みの宿題で俳句が出たんだけど、なんて書けばいい?
ぜーんぜん、思い浮かばないからお手本が見たい…
という悩みに答えます。
俳句を書くように言われても、いまいちピンときませんよね。なぜなら、自由度が高すぎるから困るんです。
五七五の十七音で書き季語は入れるというルールがあるだけで漠然としていますよね。
そこで、我が家が中学生の俳句の宿題で調べたことを備忘録として共有したいと思います。夏のおすすめ俳句を参考に、自分に置き換えてアレンジすれば宿題がアッという間に終わると思いますので参考になれば幸いです。
中学生の俳句【夏のおすすめ】20選
ひまわりに平均点をつけてみる
部活で俳句
平均点というのは意識する1つですよね。ひまわりにも平均点をつけるという事は、作者が意識しているということになります。
自己投影の俳句です。季語はひまわり。
銀河から模範解答降ってこい
部活で俳句
すっごくわかるぅ!!!リアルな俳句だね…
受験生ならではの生々しさがあって秀句です♪正しい季語はハッキリしませんが、模試といえば夏休みから本番なので取り上げてみました。
英単語鱚(きす)のあたりを待つ間
部活で俳句
釣りが好きな男子が魚のあたりがくるまで、英単語を覚えて待っている様子。
なかなかあたりが来ないことを想定しているので、大漁ではないことがうかがえる俳句ですが、隙間時間を活用する意識はとてもいい発想力ですね。
季語は鱚(きす)夏の魚です。
鱚釣りに女は無用男子校
部活で俳句
思春期のやせ我慢が感じられる俳句です。男子校は気を遣うことがなく自然体でいられますが、同年代の異性とのコミュニケーションは少ないようですね。
季語は、やはり鱚(きす)です。
やぶ蚊浮く試験前夜のコーヒーに
部活で俳句
眠気覚ましに飲もうとしたコーヒーカップに目を向けると、やる気をそぐようなブロックが立ちはだかった様子。
テスト前夜は、できるだけ早く寝て試験中に眠くならないようにできるといいですね。
季語はやぶ蚊。
天の川野球聴きつつ理科を解く
部活で俳句
完全にながら勉強をしている様子ですね!窓の外を眺めると、天の川が見える情景は素敵です。
好きな音楽を聴きながら勉強をすると効率が上がるという説もありますので、理科の問題が良く解けるといいなと思いました。
季語は天の川です。
紫陽花や光源氏の女たち
部活で俳句
源氏物語の主人公光源氏の女性遍歴を、紫陽花が次々と微妙に色を変える様子を重ねた俳句。
勉強している内容が、自然の様子に似ていることも多々ありそうですね。
季語は紫陽花(あじさい)です。
弟はひまわりのごと背が伸びる
部活で俳句
ぐんぐん大きくなる弟に驚いている様子。これは中学生男子の俳句なので、自分も追い抜かされないように目を見張っている感じもありますね。
季語は、ひまわり。
ストローを使わぬ君の喉の汗
部活で俳句
恋心を抱く女子目線の俳句です。中学生になると男子は喉ぼとけが出てくるので、目が行ってしまう部位かもしれませんね。
季語は汗です。
妹の不平不満やヒキガエル
部活で俳句
日頃から文句ばかり言っている妹をもつ姉の俳句です。
ヒキガエルというのは一般的なイメージが悪いので、不平不満ばかり言っている妹がそっくりに見えた様子。
季語はヒキガエル。
8月の計画票を破り捨て
部活で俳句
いよいよ受験生の夏休み。はじめにスケジュールを立てたものの、思うように進まず焦りや自分への嫌悪感がうかがえる俳句。
勉強は基礎問題をおろそかにすると応用は解けないので、遠回りのようでも分からない単元まで戻ってみるといいですね。
季語は8月。
暑き日や空回りする熱血漢
部活で俳句
学校の熱血的な先生や先輩に疑問を抱いている様子。気合で何とかできるというのは限界があります。
大切なのは、どれだけロジカルにできるかが重要ですね。そうでないと、気合があれば勉強せずに合格できることにも…
季語は暑き日。
向日葵や敗戦投手ふと笑う
部活で俳句
屈折した笑いに、だれにも向けようのない苛立ちや悲しみがうかがえる俳句。
勝負に負けたからと言っても、存在している大切さは変わらないので、前向きに考えられるといいですね。
季語は向日葵(ひまわり)
答え出ず机を殴る入道雲
部活で俳句
ちょっとやり過ぎな感じもありますが、テストで答えられるはずの問題が解けないと感情的になってしまうこともあります。
娘が模試を受けに行ったとき、休憩時間に問題用紙をぐちゃぐちゃに丸めていた中学生もいたほどですから。
しかし、あまりマイナスな感情に囚われてしまうと次のテストに悪い影響が出てしまうので、気持ちをリセットできるといいですね!
季語は入道雲。
土くさいとうもろこしにかぶりつく
部活で俳句
お腹が空いて収穫したばかりのとうもろこしにかぶりつく様子。最近では生でも食べられるフルーツコーンという品種もあります。
とても甘くジューシーなので、機会があれば試して下さいね。季語はとうもろこし。
梅雨空やギブスゆっくり太くゆく
部活で俳句
部活か体育で骨折をしてしまった中学生が、朝晩の時間の変化でギブスに包まれた部分の太さが違って感じる。または、少しずつ筋肉がついて回復しているのか、微妙な筋肉の張り具合を謳った俳句。
季語は梅雨空。
鬼灯の赤の数増ゆジムの中
部活で俳句
鉄の器具と肉体と植物という三者異質の接触を謳った俳句。
現代の中学生といった組み合わせですね。季語は鬼灯(ほおずき)
憧れの指差し点呼いざ夏へ
部活で俳句
部活で部長になると、憧れの先輩がやっていた点呼を担う中学生もいますよね。
夏はシーズン中の運動部が多いので、夏の大会へ向けた意気込みが感じられる俳句です。季語は夏。
夏の旅水飲む時に喉鳴らす
小さな一茶たち
とても暑い日が想像できる俳句です。喉をゴキュゴキュ言わせて水分補給をしている様子が目に浮かびますね。
季語は夏になります。
しゃかしゃかと暑さも削るかき氷
小さな一茶たち
氷を削る音は涼しく感じられますよね。そこで夏の暑さも軽減されている様子を表している俳句です。
季語はかき氷。
中学生の夏俳句の作り方
中学生が夏俳句を作るのは夏休みが多いので、日常生活に関する俳句が作りやすいと思います。
たとえば、夏ならではのレジャーや食べ物、自然に関する情景が書きやすいですね。
俳句は五七五という定型がありますが、室町時代の末頃から松尾芭蕉達によって確立されました。
俳句は十七音で成り立っていますが、十七音以下になることを字足らずと呼んでいます。逆に十七音以上になることを字余りと言って、できるだけ避けた方がいいと考えられています。
季節が微妙な時は、中学生の俳句【秋のおすすめ27選】芸術の秋にコレ!で冬に関する俳句をまとめています。
少し季節が早かった…という方には、中学生の俳句【春のおすすめ20選】春休みの宿題にコレ!という記事をご覧ください。
中学生にぴったりの夏の季語
日本は世界でも類を見ないほど、四季の豊かな国に育っています。ですから、季語も沢山あります。
中学生らしい季語としては、夏休み・夏祭り・盆踊り・夏期講習・県大会・模試・実力テストなどでしょうか。
その他に、夏・暑し・涼し・夕立・雷・風薫る・虹・夕焼け・冷ややか・アイスクリーム・ヨーヨー・金魚・りんご飴・クーラー・扇風機・うちわ・せみ・ひまわり・きゅうり・なす・スイカ・メロンなどがあります。
更に多くの夏の季語を知りたい!という方は、中学生の俳句【すぐに使える季語】という記事がありますのでどうぞご覧ください。
中学生の夏俳句まとめ
この記事では「中学生におすすめの夏俳句」をお伝えしました。ここで内容を振り替えておきましょう。
まとめ
- お手本を参考に自分に置き換えてアレンジしてみる
- 自分の目線を大切に素直に表現すると秀句となる
- 現在特有の単語を入れるとセンスが良くなる
など中学生の日常を俳句にしたい方には、中学生の俳句【日常編】学校生活・部活サッカー・野球・テニス・バスケおすすめという記事がありますので、どうぞご覧ください。