この記事では「不登校の中学生は、スタディサプリで出席扱いになるのか?」についてまとめています。
スタサプで、出席扱いになるの?
うちの子、学校に行けない…どうしよう!
っという疑問に答えます。
中学生の不登校は、本人の意思がはっきりとしているので、学校へ行かせるのは難しいですよね!
そこで出席扱いにできる教材があれば、「行きたくない」と悩む気持ちに寄り添うことができます。
実際に我が家では、スタディサプリだけではありませんが、自宅学習のみで出席扱いになっていますので、その方法についても解説しています。
受講して7年目になる我が家が、スタサプは不登校の役に立てるのか徹底調査しました。
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スタディサプリは不登校の中学生でも出席扱いになる!
平成30年度(2018年度)の小・中・高学校の不登校児童生徒数は約21万7千人で、とくに中学生の不登校の割合が全体の生徒数に対して3.6%となっています。
小・中・高校の不登校割合は下記の通り!
学校 | 生徒の数 | 不登校の生徒数 | 割合 |
小学校 | 6,451,187人 | 44,841人 | 0.7% |
中学校 | 3,279,186人 | 119,687人 | 3.6% |
高校 | 3,242,065人 | 52,723人 | 1.6% |
参照:文部科学省
不登校児童生徒数は、平成10年度以降最多となっている状況。
自宅で学習する事でも出席扱いとして認めてもらえるケースもあり、文部科学省にも「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」にも記載されています。
この取り組みは非常に良い取り組みだと思います!
1 趣 旨
不登校児童生徒の中には,学校への復帰を望んでいるにもかかわらず,家庭にひきこもりがちであるため,十分な支援が行き届いているとは言えなかったり,不登校であることによる学習の遅れなどが,学校への復帰や中学校卒業後の進路選択の妨げになっていたりする場合がある。このような児童生徒を支援するため,我が国の義務教育制度を前提としつつ,一定の要件を満たした上で,自宅において教育委員会,学校,学校外の公的機関又は民間事業者が提供するICT等を活用した学習活動を行った場合,校長は,指導要録上出席扱いとすること及びその成果を評価に反映することができることとする。
2 出席扱い等の要件
義務教育段階における不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行うとき,当該児童生徒が在籍する学校の長は,下記の要件を満たすとともに,その学習活動が,当該児童生徒が現在において登校を希望しているか否かにかかわらず,自ら登校を希望した際に,円滑な学校復帰が可能となるような学習活動であり,かつ,当該児童生徒の自立を助けるうえで有効・適切であると判断する場合に,指導要録上出席扱いとすること及びその成果を評価に反映することができる。(1)保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること。
(2)ICT等を活用した学習活動とは,ICT(コンピュータやインターネット,遠隔教育システムなど)や郵送,FAXなどを活用して提供される学習活動であること。
(3)訪問等による対面指導が適切に行われることを前提とすること。対面指導は,当該児童生徒に対する学習支援や将来の自立に向けた支援などが定期的かつ継続的に行われるものであること。
(4)学習活動は,当該児童生徒の学習の理解の程度を踏まえた計画的な学習プログラムであること。
なお,学習活動を提供するのが民間事業者である場合には,「民間施設についてのガイドライン(試案)」(別添3)を参考として,当該児童生徒にとって適切であるかどうか判断すること。(「学習活動を提供する」とは,教材等の作成者ではなく,当該児童生徒に対し学習活動を行わせる主体者を指す。)
(5)校長は,当該児童生徒に対する対面指導や学習活動の状況等について,例えば,対面指導に当たっている者から定期的な報告を受けたり,学級担任等の教職員や保護者などを含めた連絡会を実施したりするなどして,その状況を十分に把握すること。
(6)ICT等を活用した学習活動を出席扱いとするのは,基本的に当該児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けられないような場合に行う学習活動であること。なお,上記(3)のとおり,対面指導が適切に行われていることを前提とすること。
(7)学習活動の成果を評価に反映する場合には,学校が把握した当該学習の計画や内容がその学校の教育課程に照らし適切と判断される場合であること。
引用:文部科学省内容詳細
以上の事をまとめると、
ポイント
- 学校と協力して、自宅学習ができるICT(オンライン授業)郵送(通信教育)などを使って学習活動する必要がある。
- 対面指導をしている方からの定期的な報告が必要。(たとえば、担任の先生やスクールカウンセラー、など学校によって異なります)
- 文部科学省の学習指導要領に対応している学習内容であること。
- 学校の校長先生が学習した内容を十分に把握していること。
- 学習評価は①知識・理解②技能③思考・判断・表現④関心・意欲・態度の「4観点」で判断されるので、通知表を貰う為には学校側との話し合いが必要。
つまり、自宅にて学習し、学校の判断によりますが、毎日でなくとも週1~2回など学習の様子を見てもらう事で、出席扱いとして認められるということです。
スタディサプリはオンライン授業になりますので、ICTに適応される可能性が高く、他の通信教育でも同様。
ただし、上記に記載した通り、学校の校長先生からの理解がなくてはなりません。
まずは、学校の担任の先生に相談し、理解を求め、またはスクールカウンセラーの方なども含めて学校側に理解を求めていく事が大切ですね。
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【体験談】学校に行きたくないからスタディサプリ
我が家の子ども達も、決して学校が好きなタイプではありません…
実際に、学校の先生も「無理に学校へ来なくても良い」という方針がとられている事も多く、子供が学校を休む際にも「無理して学校へ来なくてもいいですよ」とおっしゃってくださいます。
ですので、そんな時は学校へ行かずに自宅で通信教育やオンライン授業などを通じて勉強。
学校は、いろんな家庭環境の子や先生がいるので、どうしても疲れてしまうタイプの子はいますよね。
我が家がそうですが、「最近、学校やだ!」っという子どもの気持ちを早く理解できれば、数日休むだけで元気に登校してくれる場合もあります。
とにかく、無理はさせないこと。しかし学びは止めないことが大切だと思います。
実際に我が家で出席扱いになっている理由
我が家では、通常の中学校へ行っていませんが、それでも出席扱いになっています。
スタディサプリだけでなく、Z会・進研ゼミ等も併用しながらですが、自宅学習のみで学校との問題はクリア!
中学校1年生の時に、学校と交渉をし出席扱いにしてもらっているので、学校側との話し合いのポイントをまとめておきます。
交渉の際に必要なポイント
- 校長先生を交えて話し合いをする
- 文科省の資料等を用意しておく
- 十分に学習に問題ないことを説明する
それぞれ詳しく解説します。
校長先生を交えて話し合いをする
出席扱いにするかどうかは各学校の校長先生に委ねられています。
ですので、担任の先生や学年主任の先生だけでなく必ず校長先生を交えて話しを進めて行く事が大切です。
我が家では一回の話し合いで済みましたが、学校によっては数回話し合いが必要になることもあるので、慌てずに進めていきましょう。
文科省の資料等を用意し、内容を理解しておく
学校へ通わなくても出席扱いになる要件はなんなのかを理解しておく事が重要です。
というのも、学校側で対応したことがない案件になると全く知識がない場合があるからです。
その場合は、何故学校へ通わなくても出席扱いになるのかを説明する必要があり、その為には制度自体を深く理解しておかねばなりません。
実際に、我が家でも話し合いの席で「前例がないことなので…」という雰囲気になりましたし、学校側の手間が増えるのでやりたがらないケースもあるので、親側が制度を理解しておくことは大切です。
十分に学習に問題ないことを説明する
出席扱いになるには、学習指導要領に定められた内容がクリアできるかどうかも大切です。
スタディサプリだけに限らず、他の通信教材だとしてもその教材を使って学習に問題ないことを説明できないと、学校側も容認することができません。
ですので、教材についてもしっかりと理解し、学校で受ける授業や学習内容と遜色ないと判断してもらえるように細かく説明してください。
このような、ポイントを抑えたうえで学校側と話し合いを進めて行けば、出席扱いになる可能性も高くなりますので、我が子の為にも根気よく学校側と交渉をすすめてみてください。
また、この記事で紹介しているスタディサプリは様々な学校に導入されているサービスなので、認知度も実績もあるので学校側との話し合いにも使いやすい教材でもあります。
スタディサプリで不登校でも学習をカバーできる理由
スタディサプリは学習指導要領に沿った内容で映像授業を配信していますので、インターネットを利用した通信教育という位置づけと言えます。
学習内容は、基礎から応用・定期テスト対策・受験対策をそれぞれ別の講座で専門的に学べるので、十分に学校の学習はカバーできます。
すららを検討に入れるのも有り
すららとは、インターネットを通じてゲーム感覚で学習できるインタラクティブなデジタル教育ツールです。
日本全国の学校や塾で導入されているほか、自宅学習者や不登校の生徒、発達障害や学習障害のある生徒にも好評です。
確実に不登校を出席扱いにするなら、不登校を出席扱いにを謳っている「すらら」のほうが交渉はスムーズにいく確率が高いです。
ただ、こちらも学校側の判断になるので、100%とは言い切れませんので注意してください。
こちらの「すららの評判【デメリット】登校ぜずに出席扱いになる理由は?」の記事では、すららが出席扱いになる理由やメリット、デメリットなどをまとめていますので、是非ご覧ください。
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すららの口コミ・評判【デメリット】登校ぜずに出席扱いになる理由は?
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不登校の中学生がスタディサプリを使うメリット
一番のメリットは、学校に行かなくても学校の授業についていけるということ。
学校を休むと勉強が遅れてしまい、いざ学校に戻ると考えるとネガティブになってしまいます…
ですが、自宅で学習を進める事ができれば、学校に行かなくても授業についていけます。
不登校の中学生がスタディサプリを使うデメリット
それは、「出席扱い」になるかどうかです。
出席扱いになり、成績表をつけてもらえれば、進学することができ、あらたな学校で再スタートをきることも可能になります。
ですので、積極的に上記に記載した「指導要録上の出欠の取扱いについて」を学校の担任の先生にも理解してもらい、利用していきましょう。
そうすれば、閉ざされてしまっていたと思っていた未来が明るくなること間違いない!
私も、学校でいじめにあい学校へ行かなかったことがあります。
私の時代にはこの様な仕組みが無かったため、学校を長期的に休むには人生においての大きなリスクになりますたが、今は状況は変わってきています。
デメリットをメリットに変えて、前向きに検討してみてください。
スタディサプリのお得なキャンペーン
スタディサプリで不登校が出席扱いになるか学校と相談しよう!
「指導要録上の出欠の取扱いについて」でも触れられているように、まずは学校の担任の先生に相談してください。
ただし、多くの学校は自宅学習が出席扱いになることを知らない…
ですので、担任の先生と連携して、校長先生も含めて相談出来るように話をすすめてください。
また、なかなか話がしにくいと感じたら学校のスクールカウンセラーに相談してみましょう。
まだまだ、この仕組みは広く認知されていない取り組みになりますので、最初は戸惑う事も多いと思いますが、実際に利用している方もいますので、あきらめずに相談してください。
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